卒論焼いてまえ

こんにちは。卒論を焼きにきました。

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Grotto with Guanyin, Acolytes, and the Eighteen Lohan

YABAI. ヤバイ。めんどくっせ。

普陀山島の観音とその侍祭(脇侍)、羅漢です。巌の一番上に座するのが観音で、その両脇に侍祭、そしてその下に17人の羅漢がいます。中心下部は川とそこにかかる橋のようになっており、そこを洞窟の壁のように羅漢たちが囲みます。

何度数えても17人なんですけど本当にいいんでしょうかこれ。十六羅漢もしくは十八羅漢ではないのでしょうか。恐ろしい・・・。

観音は両手を合わせて握り、人差し指と中指を立てて交差しているように見えますが、これが何の印相なのかは不明です。宝冠を被り、後ろ髪は二つに分けて肩に垂らし、また肩から天衣を垂らしています。胸には瓔珞をつけ、腕釧、臂釧をつけています。お腹の少し高い位置には裙(スカート)を止めるために蝶結びにした紐が垂れています。脚はおそらく半跏趺坐の姿勢でしょう。後ろには何かを配しているようですが、小さくてよく確認できません。脇侍はどちらも天衣を纏い、左は合掌、右は宝珠を持っています。

それぞれの羅漢が勢いのあるポーズを取り、全体的にダイナミックな作品に仕上がっている印象です。

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立観音像

顔が長い観音さまですね。目は吊っており口は小さめ、鼻は少し長く見え、顎下と頬が細長いです。頭の上から両肩にかかるほどの布を被り、髪を二つに結んでこれも両肩に垂らしています。胸には何朝宗の作品にも見られるような蓮華形の瓔珞をつけ、お腹のあたりで衣服をひとまとめにしています。両手は大きな袖の中に入れ、その布が後ろにたなびきながら足元まで垂れており、左足先だけが布の隙間から出ています。背中には「萬邦」印が押してあります。

 

今回もここまでお読みいただきありがとうございました!次回もよろしくお願いします。