卒論燃えないかな

こんにちは。卒論を焼きにきました。

あと15作品ほどで作品解説の方は終わりそうです。それからもうすこし白衣について考えて、できたら日本への輸入についても少し述べておきたい気がします。気がするだけ。

そんでは、やりますかね。

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Guanyin with Baby

青みがかった白が特徴的な、幼児を抱いた観音像です。向かって右に巻物を配しています。頭髪は簪のようなものでまとめ上げ、王冠がまとめた髪からわずかにのぞいています。顔が長く、パーツが小さいためか、ふくよかさが増して見えます。目は吊り気味で鼻はやや高く口は小さいです。両肩に布を垂らし、お腹のあたりで布をまとめています。胸元には瓔珞を下げ、腕釧をつけています。右膝のうえに幼児を乗せて、右手で幼児の右脇を、左手で幼児の左足を支えています。両足を下ろし、右足を前に、左足を後ろにして足を組んでいます。右足先だけが裾からのぞいています。幼児はふりかぶった右手に大きな羽を持っており、また左手にも何か持っているのですが、画像が正面のものしかなく、よく分かりません。腕釧をつけ、衣服や髪型は唐子様です。観音の座す巌は平面的で、深く彫られた穴の部分には釉薬が厚く溜まっている様で青い陰ができている。

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Guanyin

荒いんじゃ〜・・・

左から紹介していきましょう。大きな宝冠をつけた観音様です。頭の上から布をかぶり、両肩に垂らしています。顔は小顔でまぶたは厚く、鼻と口は小さく童顔です。胸元には蓮華形の瓔珞を下げ、お腹のあたりで衣服をひとまとめにしています。右手のひらを上に向け、その上に左手を重ねて腰の前あたりにおいています。裙の裾からは両足先がわずかにのぞいています。台座は波の表現と思われます。平面的ですが勢いはあるものの、荒さとも取れます。

お次は右側、幼児を抱いた観音様です。向かって左側には浄瓶を配していますが、右側は画像が荒くよくわかりません。頭の上から布を被り、両肩に垂らしています。宝冠には化仏が付いており、瓔珞は十字架の様な、左の観音さまと異なる形をしています。顔は左の観音様よりも大きくふっくらとしていますが、他は同様に厚く腫れぼったいまぶた、小さな鼻と口でやや童顔といったところでしょうか。右足を左膝の上に乗せて、さらにその上に幼児を乗せ、右手で幼児を支えています。幼児は唐子髷をしている様に見えます。観音様の足元には龍らしきものが有り、その左右に2人の童子が立っています。左側の童子はおそらく宝珠をささげ、右側の童子は両手を胸の前で合わせています。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!また次回もよろしくおねあいしあしゅ