卒論焼けるかな

こんにちは。卒論を焼きにきました。

前回は白磁の観音像をできるだけ並べてみましたが、よくわからなくなってしまいましたね。

人生についてもよくわからないです。院に行きたかっただけなんです。

 

ナーンチャッテ失敬失敬ワッハッハ

では早速見ていきましょう。

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何朝宗 坐観音像

こちら何朝宗の坐観音像、高さ40cmくらいですかね。

蓮華座に座す観音像です。髻(もとどり、高く結った髪の毛)に冠、化仏が付いているように見えますね。頭の上から布を被り、肩にかけています。胸元の少し低い位置には瓔珞(ようらく、ネックレス)をつけ、お腹のあたりに布を紐で留めています。さらにその上から衣服をゆったりと身にまとっており、袖や裾はたっぷりと蓮華座にかかるように垂れています。衣服のシワがとても丁寧に柔らかく表現されており、技術の高さを感じます。蓮華座は・・・これ蓮弁でしょうか?花弁っぽいもっちりしたものが規則的に重なり並んでいます。ハートのような形をしており、蓮華の花びらが反り返る様子をシンプルにデザイン化したような形状です。手元を見てみますと小さな腕釧(わんせん、ブレスレット)をつけています。爪の先まで細やかに表現されています。お顔は少し吊り気味の目もとに、少し大きく長いように見える鼻、小さく引き結んだ唇がまさに何朝宗の作品の特徴であるように思われます。

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衣服と瓔珞、そしてお顔が共通して似ていますよね。

何朝宗の作品は徳化窯の白磁像の中でも初期にして最高峰レベルのものです。

つまり後の時代のものはこれらを写しているものも少なくはない・・・気がしませんこと?

 

ここまでお読み頂きありがとうございました!また次回も作品を一つずつ見ていきたいと思います。