卒論が燃えない

こんにちは、卒論を焼きにきました。

そろそろ私の方が燃え尽きそうです。

さて、前回までで45作品くらい?紹介したわけですが、それでもさっぱり傾向は掴めませんでした。特徴として多いのはやはり頭の上から布を被る形と、厚いまぶた、小さな口、童形相あたりでしょうか。他にも何か気づかれたことございましたらガシガシコメント等でお知らせください。

この辺で一つ、また作品説明になってしまうのですが、東博所蔵のマリア観音像について述べていこうかと思います。

では早速。

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巻物を手にした観音様です。やや青みを帯びた色合いが特徴的です。頭の上から布を被り、両肩に垂らしています。胸に瓔珞を下げています。右膝を寝かせ、左膝を立てた上に左手を置いているようです。巻物を右手に持ち、お腹のあたりに置いています。台座などは特になく、裙や袖が向かって左側へと流れています。顔は角ばっていて、彫りが浅くてもまぶたの厚さや唇の膨らみはわかります。

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マリア観音

幼児を抱いた観音様です。頭の上から布を被り、両肩に垂らしています。右膝の上に乗せた幼児を右手で支え、左手は左膝の上に置いています。右膝は椅子の上に寝かせ、左足を踏み下げています。幼児は蓮華のつぼみを手にしているようです。向かって左側には浄瓶を、右側には経箱を配し、その下には童子が立っています。向かって左の童子は宝珠を持ち、右の童子は胸の前で合掌しています。観音様の顔はやや角ばっており、童顔でまぶたは厚めです。蓮華座の下におそらく三爪の龍がおり、さらにその下に波の文様が描かれています。

 

では今回はこの辺で。ここまでお読みいただきありがとうございました!次回もよろしくお願いします。